店主は気まま、客は我がまま。そんな気楽な銀座のBAR。でも、それでいいんじゃないの?

『すべてうまくいきますように』

自ら死のうとすることって、物理的には簡単なことなんだけど、宗教的に社会的に家族的に、ついでに医療関係者の資本主義的なことも相まって、こんなに難しいことはないんではないか。

と、本日はヒューマントラストシネマ有楽町で、一昨日から公開のフランソワ・オゾンの新作『すべてうまくいきますように』を観賞です。

昔、イアン・マキューアンの『アムステルダム』を読んで、オランダでは合法的な安楽死、尊厳死があるのね。
と、つい最近のゴダールのスイスでのやつもあり。

今作の爺さんも、芸術的な美に触れて来た以上、自らの醜さに耐えられない。
そして、あーだコーダ。
オゾンにしては、マトモなストレートな。
観なくてもいい作品でもあり、ソフィー・マルソーにドップリ浸かるためだけの作品でもあり。