昨日からシネマヴェーラ渋谷で始まりました、二週間限定のフランスはサッシャ・ギトリ特集。ほとんどが彼の監督・脚本・主演作品でありまして。
うち、本日は『デジレ』(37) と『シャンゼリゼをさかのぼろう』(38) の二本を観賞です(腰が大分良くなったもので)。
『デジレ』
この弾丸のような台詞回しは必見です。
凄い。
主人から愛されるより、命令されることにのみ無情の喜びを感じる“性癖“よ。
喜劇なんだけど、笑うに笑えないね。
どうでもいいことですが、ノルマンディーの別荘に赴き、壁越しの物音やら、出演者の役名やら、なんかプルーストを思い起こさせて。
冒頭、フランスが世界に誇る二大修道院薬草系リキュール、シャルトリューズとベネディクティンが登場。
これまた、どうでもいいことで。
『シャンゼリゼをさかのぼろう』
いやー、これは良かった。
紆余曲折うようよ、色々あったんだけど、王党派だろうが帝政派だろうが共和派だろうが、そんなことを飛び越えての母国愛に胸が熱くなり。
最後の台詞「ビバ!フランス」には、心の中で拍手を贈ってしまった。
と、シャルトリューズを使ったカクテルに「シャンゼリゼ」ってあるんですよ。