店主は気まま、客は我がまま。そんな気楽な銀座のBAR。でも、それでいいんじゃないの?

シャンタル・アケルマン特集

昨年に続き、今年もヒューマントラストシネマ渋谷でシャンタル・アケルマン監督の映画祭始まり。

よし、今回こそはジャガイモ観るぞ、と意気込んでいたのですが、、、
僕の唯一の休みである日曜日の上映梨。
梨が無しを連想させるから、縁起かついで有りの実と呼ぶらしい。

いや、梨じゃなくて、ジャガイモの話。
メークインも男爵も、いかようにも味わえる昨今、アケルマンと云うジャガイモだけは、目の前にありながら、どうしても味わえないもどかしさ。

と、前置き長くなりましたが、本日は今映画祭で初上映の一つ『一晩中』(82、ベルギー・フランス) を観賞です。

左右対称な、遠近な、見事な素晴らしい構図で描き出される、女の、男の、そして女と男の、古から未来永劫にかけて繰り返されるであろう、ある一夜から明け方にかけての数々の断片。

物語はあって梨。台詞はあって梨。
それなのに、なんたる有りの実。素晴らしい。
いや、だから、問題はジャガイモなんだよねー。