店主は気まま、客は我がまま。そんな気楽な銀座のBAR。でも、それでいいんじゃないの?

イタリア映画、ネオレアリズモ特集

昨日からシネマヴェーラ渋谷で始まりましたイタリアのネオレアリズモ特集パート2。
パート1はかなりの前だったような。
戦中戦後の混乱極まりない社会情勢を背景に、当時の人々の不安や貧困、絶望を、ロケや素人俳優の多用によりリアルに描き出そうとするのがネオレアリズモ。

今特集の中ではすでに、ロッセリーニの『無防備都市』とか、デ・シーカの『自転車泥棒』『ウンベルトD』なんか観賞済みなのですが、もう悲惨極まりないね。
と、本日はフェリーニの初監督作品(共同ではありますが)らしい『寄席の脚光』(50) と、ロッセリーニの長編デビュー作品らしい『白い船』(41) を観賞です。

『寄席の脚光』

大いに肩透かしをくらいました。よい意味でね。
上述の通り、ネオレアリズモったら観賞後のゲンナリが常だったのに、なんと楽しいことよ。
芸事ネタ多しフェリーニの原点。

のしあがりたい女、その色気に目が眩んで、結果利用されてしまう男。
いつの時代も変わらぬ愚かさ。

あれ?この小柄な女優さん誰だっけ?
あー、あの『道』でまたタッグを組んでたんだね。

『白い船』

これまた良い意味での肩透かし。
いや、ほんと素晴らしい。

今特集のスケジュール決まったあとに、急きょ差し替えでの上映となったらしいのですが、逆にありがとう、お礼を云いたいぐらい。

実際の海戦シーンを交え、負傷兵と看護師との運命の出会いや兵士の絆が一時間ちょいにコンパクトにまとめられ。

多分、戦時中の士気高揚のための国策映画と思われるのですが、映画的に素晴らしい一本であり、逆に平和を願わずにはいられない“反戦映画“とも云えるのでありました。