店主は気まま、客は我がまま。そんな気楽な銀座のBAR。でも、それでいいんじゃないの?

ゴダール『カルメンという名の女』

久しぶりの二連休の二日目。
映画までに時間があるので、美術館へ。

よくは見てなかったのですが、タイトルからするに、僕の好きなクレーはあるだろうと。
あれ、見なれた作品多々、しかもかなりのボリュームなのに、クレーなかったなー。

いつもは作品目録なんてもらわないのが、帰りにもらって目を通してみたところてん、
なんと、、クレーあるじゃないですか、あれ、カンディンスキーも見てないってことはですよ、これらの展示ブロックをごっそり見落としてるってことに。

外のあまりの暑さに、それを上回る怒りも込み上げてこず。
あーあ、映画いこ。

と、本日は早稲田松竹でゴダール特集のうち、『カルメンという名の女』(83) を観賞です。

セザンヌから始まって、ピカソ(新収蔵作品良かったなー)辺りから、対象の解体、再構築がはじまり、最後は記号へと変貌を遂げていき。

映画において、この作業を行い得たのがゴダールではなかろうか。

映像も音楽も言葉も全てが切り刻まれ。
一瞬一瞬の印象が強調され。
その連なりに浮かび上がるカルメンの美しさよ。

よし、クレーを見逃した自分を許してやろう。
ザオ・ウーキーの新収蔵作品も見れたし。