店主は気まま、客は我がまま。そんな気楽な銀座のBAR。でも、それでいいんじゃないの?

カサヴェテス特集

初訪問。

本日は、墨田区は菊川駅側に出来ましたミニシアター、ストレンジャーに出掛けまして、ジョン・カサヴェテス特集のうち、初期作品『トゥー・レイト・ブルース(よみがえるブルース)』(61) を観賞です。

チャーリー・パーカーがヤクのやり過ぎで亡くなったのは、ニカっておばさんの家でのこと。
このおばさんは若きジャズミュージシャンのパトロン的存在で、ホレス・シルバー、ケニー・ドリュー、ソニー・クラークなんかが彼女の名を付けた曲を捧げてますね。

今作でも、そんなおばさん登場。
主人公のミュージシャンに対して、盲目の超絶技巧ピアニスト、アート・テイタムを引き合いに、当たり前だけどその足元にも及ばず、ってね。
ついでに、長年のマネジメント担当のやつからも、その才能を扱き下ろされ。

ふと出会ったジャズシンガーもどきとの恋に焦点を当てても痛い映画だし、結果コンボ仲間との確執につながる自身の才能への過剰なまでの自惚れに焦点を当てても痛い映画だし。

それより何より、ジャズとかブルースとか謳いながら、今一半端な曲、雰囲気で、そこら辺の痛さを表現しようとした監督の技量そのものに痛さを感じてしまった僕なのでありました。

なんだろなー、まあ、いいや。