店主は気まま、客は我がまま。そんな気楽な銀座のBAR。でも、それでいいんじゃないの?

スロヴェニア『栗の森のものがたり』

久しぶりの渋谷はシアターイメージフォーラム。かつ、久しぶりの新作。
前回同館で、何観たのか忘れましたが、そのとき、この予告編を観て、綺麗な映像だなー。
と、本日はスロヴェニア映画『栗の森のものがたり』を観賞。イタリアとの合作です。

銀座の、あの有名な時計そびえる和光本店の隣には、和光のスイーツショップがあり。
そこに鎮座まします、なんと、一個千円もするマロングラッセよ。
五百円ぐらいだったのが七百円代になったとき、値上がりのワケを聞いてみたんですが。

店員曰く、
「マロングラッセだけはパリで作ってまして、原料の栗はイタリア産なんですが、原料高とかもろもろありまして」

おー、もしかしたら、今日の映画の舞台、スロヴェニアとイタリアの国境の、この小さな小さな村の栗が使われているのかもしれない。

そんな遠い遥かな想いを抱きつつ観ようが観まいが、結局示されるのは、人は生きて恋して苦しんで、いずれは死ぬってこと。人類共通のね。

監督としては、美しき美しき映像でそれを綴ろうとして(ちょっと道化なんかも交え)、 実際に綺麗だなーとは思うんだけど、なんか行き過ぎ感ありありで、四、五年前に観たジョージア映画『聖なる泉の少女』には遥かに及ばずって感じで、なんだかなー。

あっ、マロングラッセは買うのに勇気が入る和光さんですが、今の時期限定のマロンパイは食べとかないと後悔しますよ。