店主は気まま、客は我がまま。そんな気楽な銀座のBAR。でも、それでいいんじゃないの?

また小津特集

またまた神保町シアターで開催されています、白黒の小津安二郎フィルム特集に出掛けまして、本日は昭和12年作品『淑女は何を忘れたか』(37、松竹大船) を観賞です。

以前、シネマヴェーラ渋谷でのルビッチ特集のときに、そのチラシの解説だったと思うのですが、小津のこの作品はルビッチのなんかの作品(忘れました)に影響を受けたものだとあり。

あー、ルビッチお得意のソフィスケイデッドコメディを小津がどう表現してるんだろうと気になっていたのですが、ようやくの観賞。
そして、期待に違わぬというか、それ以上の大満足でありまして。
いやー、良かった。いまだに、にやけが止まらないのです。

またまた、チョイチョイとですが飯田蝶子。笑える。しかしそこはソフィスケイデッド、いつものキセルではなく、シガレット、巻き煙草です。
そして、小津につきものの酒場、バー。今回も洒落てます。バーの名前がセルバンテスとは。
スタンディングのカウンターでディンプルやらオールドパーをショットグラスでチビり。ほんと絵になるなー(置屋のお座敷シーンではVAT69もあり)。

話はちと外れますが、ジーン・ケリーの『雨に唄えば』ってありましたね。
映画がサイレントからトーキーに代わり、サイレント期の大女優があまりにもヘンテコな声だったためあーだこーだ、というお話。

主演の栗島すみ子、サイレント期からの大女優でチラシには今作を最後に引退とのこと。医者で夫役の斎藤達雄とともに、ついこの間観た成瀬監督のサイレント作品『夜ごとの夢』に、同じ夫婦役で出てましたね(これは極貧の物語)。

で、今日の作品で初めて声を聞いたのですが。
斎藤達雄の方はその風貌通りの優しい声でしたが、栗島すみ子の方は、、、申し訳ありません、ファンだったお爺さん方には、もし生きてらっしゃるとすれば大変申し訳ありませんが、ちとビックリしてしまいました。脳を突き刺すような、いやうまい表現が浮かばない、サイレント希望。

引退の原因は、ここではないとは思うのですが。