あー、TOHO、行きたくないんだけど生姜焼。
今日もボリボリ、ポップコーン。ついでにスマホ、ピカピカ光る。あーあ。
今日もボリボリ、ポップコーン。ついでにスマホ、ピカピカ光る。あーあ。
そんな日比谷のTOHOシネマズシャンテで、スペインはビクトル・エリセ監督の新作『瞳をとじて』を観賞です。
以前、シアターイメージフォーラムでのポルトガルを舞台にしたオムニバス映画(オリヴェイラ、弟カウリスマキ、ペドロ・コスタとによる)で、彼の短編ドキュメンタリーを観たんですが。多分十年ぐらい前。
と、昨年秋の東京国際映画祭の関係者として来日してた某スペイン人監督に、アルモドバルの話の流れから、「あれ、ビクトル・エリセって存命なんだっけ」と尋ねたら、「もちろんだよ」。
ここ日比谷の辺りは、よく遅いランチに来るものですから、ちょい前に、シャンテのこの新作ポスターを見たときには、おっ、と。
前置きが長くなりましたが、長くなったのには訳がありまして。今作について、特にアーダコーダと語りたいこともないからでして。
冒頭の、後に映画の中の「映画」と云うことが分かる、その「映画」の画質に引き込まれたのもつかの間、大部分を占める、現実に用いられた画質がなんか気持ち悪くて、なんだろなー。
現実と「映画」の重層的な絡み合いといったアーダコーダも、この画質が気になってかどうだか、なんら響かなかったなー。
映画の台詞じゃないけど、ドライヤーの如き「奇跡」は、僕の心には起こらなかった。
あっ、ニコラス・レイの『夜の人々』は、ほんといい作品でしたね。