百本以上の陰部に辟易した前回観賞作ですが、もう、一本ぐらいは観とこうかな。
と、渋谷はイメージフォーラムで開催されていますピーター・グリーナウェイ特集に引き続き出掛けまして、初期作品『英国式庭園殺人事件』(82) を観賞です。
裸の人間も醜いけど、当時の華やかな (?) 衣装に包まれた人間も醜いね(多分“道化役“に至っては訳分からん)。
夏の陽光に照らされた緑、光と影のコントラスト、屋敷の外観、室内の調度品等々、その美しさとのギャップが面白い。
その落ち着いた美しき色合いを引き裂くようなザクロ。エロスの象徴を超えた、自らの結末を暗示するような、滴る赤がポタポタと。
全てが絵画となり、その絵画が舞台装置となり、あくまでも演劇的な映画であり。
あー、これは観といて良かったかな。