店主は気まま、客は我がまま。そんな気楽な銀座のBAR。でも、それでいいんじゃないの?

『豚と金魚』

飯田蝶子、歳とったなー。
でも、口は気は、相変わらず達者。

多摩川沿いに住んでても、そこは江戸っ子、「ひ」が「し」になっしまう。
ラーメンを評価、と言うところが、消化。

ところが、ひと瓶分のコショウをぶちまけたラーメンを消化出来るわけもなく、寝込んでしまう。

その隙に、可愛がってた金魚は黒猫の餌食に。その黒猫は小豚として戻ってき、やがては人の血となり肉となり。

アバンギャルドだなー。

と云うことで、本日はシネマヴェーラ渋谷で昭和37年東宝作品『豚と金魚』(62) を観賞です。

今は無き大井武蔵野館。存在すら知らなかった。
それを偲んでの同館作品再上映。

みんな同じ様に笑ってたんだろなー。
大量のコショウに飯田蝶子クシャミして(館内の笑い)、つられて中華屋の親父クシャミして(同)、ついでに岡持担当の弟子もクシャミして(同)。

あー、映画ってのは、映画館ってのは、本当にいいもんですね。

(東宝作品なのに、特集の写真のバックに銀座の東映映ってんのが、またアバンギャルドだね)