店主は気まま、客は我がまま。そんな気楽な銀座のBAR。でも、それでいいんじゃないの?

ムルナウ『大公の財政』

予定されていた特集が差し替えられたみたいですが、シネマヴェーラ渋谷で昨日から始まりました「サイレント期の巨匠たち」と題する特集。
うち、本日はドイツはムルナウの『大公の財政』(24) を観賞です。

もうね、ソレハソレハ、楽しい素晴らしい喜劇でした。
とどまるところはとどまり、動くところは動き、そんなメリハリとともに、手紙とか酒とか、小間物の扱いなんかも。

気絶した淑女の気付け薬はコニャック(麗しき女性ってのは、よく気絶するものですな)、これ、古くからの西欧の“常識“なのですが、この映画自体がそもそも、万人を幸福にする薬そのものなのでありまして。

あー、薬の副作用がいまだに僕の脳内を冒しているのであります。