店主は気まま、客は我がまま。そんな気楽な銀座のBAR。でも、それでいいんじゃないの?

引き続きのジョージア映画祭

またまたまた、ユーロスペースで開催されていますジョージア映画祭に出掛けまして、本日はラナ・ゴゴベリゼって女性監督の初長編作品らしい『ひとつ空の下ー3つのエピソード』(61) を観賞です。
サブタイトルの通り、三話のオムニバスでの構成。

時空を超えて、永遠と営まれる女性の恋が、その時の社会、政治状勢に翻弄されるなら、それは悲しみこの上ないことだけど、それを自ら乗り越えていく、凛とした姿はとても美しく。あー、女性と云うものの、なんと神々しいことか。

一話の中年女性の悲しき恋、二話の若き女性の希望に満ちた恋、三話ではその融合をみせ。
うまいなー。心の衝動は、人々が入り乱れ炎揺らめく祭となれば、海の漣ともなり。駆け上がる階段に続く、鳩の群れの飛翔はやがて、どこまでも広がる大空へと溶け込んでいく。
そして、それらを切り取る縦横無尽なカメラワークよ。

いやー、本当に素晴らしい。
これまで観たジョージア映画の中でも、いや、ジョージアに限らず、これまで観た映画の中でも、本当に好みの一本。
一度は観ておくべき作品かな。