店主は気まま、客は我がまま。そんな気楽な銀座のBAR。でも、それでいいんじゃないの?

『ゴンドラ』

山間を、行き交う二基のゴンドラは、
人を、愛を、夢を乗せ、
トコトコトコトコ今日もまた、、、

と、本日は、三年ぐらい前に観た現代版シンデレラ、ガラスの靴ではなくブラジャーだけど、『ブラ・ブラ・ブラ』の監督の新作『ゴンドラ』(ドイツ、ジョージア合作) を、新宿はシネマカリテで観賞です。

兎に角、ショット、ショットが美しい。監督はドイツ人なのかな。
サイレント時代に名付けられたドイツ表現主義。当時のスタジオ内の緻密な完璧なセットを飛び越え、眼前に広がる自然をも、既存建築物をも、降り注ぎこぼれる光をも、美に変えてしまう。

そして、70年代チェコのガールズムービーの決定版、『ひなぎく』をも彷彿とさせるアバンギャルドさ。

トコトコトコトコ、、、あー、我々はどこへ行くのだろう。
破壊と創造と、つかの間の平和を繰り返しながら。