明けましておめでとうございます。
と、新春初の映画は、早稲田松竹で年末から開催されています、昔の日本映画特集のうち、清水宏監督の『蜂の巣の子供たち』(48) を観賞です。
子供の自由な発想、行動力は、時に笑いを、涙を誘う。
戦争孤児とは何であろう。
縛られるものも、導いてくれるものもない“自由“な存在。
甘やかされた子供であれば、玩具のような笑いのみしか期待できないところ、この子達の圧倒的存在感、大人顔負けの哀しみを帯びた喜劇よ。
そして、その魅力を、陽に照らされた輝く海、田園、山々、ときには瓦礫の街とともに切り取っていく清水監督のカメラワークよ。
あー、現代のなんと平和な正月であろう。
平和この上ないのに、なぜこんないろんな不愉快事が起きるのだろう。
平和をもて余した現代人よ、この映画を観なさい。