まだまだ観てないのがありました。
と、本日は早稲田松竹で久しぶりのエリック・ロメール特集。『パリのランデブー』(95) と『木と市長と文化会館/または七つの偶然』(92) を観賞です。
「こんなじめじめしたベンチで過ごすより、うちに来た方が快適だよ」
「バカねー。こんな寒い外で交わす、熱いキスが最高なんじゃないの」
「キスしてもいいかい」
「ダメよ。そんな無駄なキスはするもんじゃないわ」
『パリのランデブー』を観ようが観まいが、大昔から主導権は、主役は、女性と決まっており。
『木と市長と~』に至っては、 十歳の女の子に、それは揺るぎない確信へとなってしまうのであり。
あー、恥ずべき男の一人として、エリック・ロメールは、たまに観とかないといけない作品の一つである。
フランスの一部でありながら、フランスを軽く飛び越えた唯一無二のパリは、どこまでも刺激的であり、当時のフィルムの質感は、どこまでもノスタルジーなのである。