店主は気まま、客は我がまま。そんな気楽な銀座のBAR。でも、それでいいんじゃないの?

ウィリアムワイラー『偽りの花園』

今月からシネマヴェーラ渋谷で始まりましたウィリアム・ワイラー監督特集。本日は、ベティ・デイヴィス主演『偽りの花園』(41) を観賞です。

南北戦争終結間もない頃の、アメリカ南部のとある富豪の屋敷。
晩餐後、食堂から応接間に席をうつし、ヴィンテージポートと葉巻を嗜む。

それらに付き物の澱と灰は、まさしく金に憑かれた亡者の投影であり、それ無くしては面白き物語にならぬ一方、それそのものは大変な毒なのである。

その毒を誰はばかることなく猛々しく演じるベティ・デイヴィスは、前回のワイラーとのタッグ作『黒蘭の女』同様、素晴らしく、そのメークから鏡をはじめあらゆる小間物、もちろんカメラワークまで、いやー凄い。

そして若きテレサ・ライトよ、、、