店主は気まま、客は我がまま。そんな気楽な銀座のBAR。でも、それでいいんじゃないの?

成瀬巳喜男特集『あらくれ』

本日は早稲田松竹で始まりました、成瀬巳喜男監督特集に出かけまして、昭和32年の東宝作品『あらくれ』(57) を観賞です。

成瀬版“女の一生”、大正初期のその勝気な女性を演じるのは、お馴染み高峰秀子。

たびたび捉えられる、横顔のショットであらわになるところの、その名と愛称とを如実にあらわす彼女の秀でた額は、まさしく知性の象徴なのである。

その知性と、劇中のガサツな性格との不均衡は、ときに手酌に、チップに、驟雨をも厭わぬ歩みにあらわされる。

そうなのである。人生とは止まることなき歩みなのである。
必要なのは秀でた額であり、高峰秀子であり、そして成瀬巳喜男の作品なのである。

と、今年の映画観賞は今日で終わり。
皆さま、よいお年をー。