昨日から神保町シアターで始まりました、山中貞雄とその甥にあたる加藤泰の両監督特集。うち、山中三作品は全て鑑賞済みのため、今特集では加藤作品をいくつか観てみるか、と本日は、昭和39年東映作品『風の武士』(64) を観賞です。
世に知られざる秘境のお姫様と、その地をめぐるアレコレの調査を幕府から任じられた隠密、橋蔵との一夜限りの密会は、その名にふさわしく、山中深くの穿たれた岩場の‘’褥‘’で営まれる。
見つめ合うふたりを右下に配したこのショットは、背景の岩場の入口から、遠くの霧けぶる灰青の山々を覗かせ、まさにこの時代に描かれた、絵巻物を思わせるのである。
殺陣の迫力、ちりばめられユーモア。いやー、なんか久しぶりに、この手の時代劇に出会ったな。
来週も楽しみ。
