店主は気まま、客は我がまま。そんな気楽な銀座のBAR。でも、それでいいんじゃないの?

サイレント映画特集『最後の人』

シネマヴェーラ渋谷で昨日から始まりました、全約30本のサイレント映画特集。本日はドイツ映画、サイレント時代の巨匠、ムルナウ監督の『最後の人』(24) を観賞です。

同監督作はこれまで『吸血鬼ノスフェラツゥ』(22) しか観たことがないんですが(同館で)、これが素晴らしくて、他のも観たいなーと思っていたところ、今特集でいくつやりますね。

この『最後の人』も素晴らしかった。老いと権威の喪失。手のひらを返すような周りの反応。サイレントといえば、大体口パクの後に台詞が字幕で写されるんですが、ほとんど無し。

それなのに、「ドイツ表現主義」とはよく云ったもので、もう悲しみが、失望が、画面からヒシヒシと伝わってくるんですよ
(ふと、オーソン・ウェルズの『フォルスタッフ』を思い出してしまいました)。

最後にオマケのハッピーなエピローグが用意されていますが、悲しい“本編“のラストの絵画のような美しさをどうしたもんか。
イヤー、参った。観れて良かったよ、ほんと。