店主は気まま、客は我がまま。そんな気楽な銀座のBAR。でも、それでいいんじゃないの?

引き続きソフィスティケイテッド・コメディ特集

元旦の早稲田松竹での小津特集に続いて、2日、3日はシネマヴェーラ渋谷で、先月から始まったソフィスティケイテッド・コメディ特集のうち、いずれもハリウッド作『真人間』(38)『ミッドナイト』(39) を鑑賞です。

『真人間』はフリッツ・ラング監督ですが、ドイツ時代のサイレント作品『ドクトルマブセ』は凄いですね、恐いですね、傑作ですね。その他もちょっと暗めのどんよりしたイメージなんですが。
これは流石にコメディ特集ですからね、外の寒さを忘れるような、ホッコリ良い作品でした。それでも、所々にラング節が炸裂。

『ミッドナイト』は主演のクローデット・コルベールです。クラーク・ゲーブルとの『或る夜の出来事』(今特集にもあります)は面白かったですね。2人でヒッチハイクしようと、ゲーブル、指の形どんなに変えても一台も停まらないのに、彼女がスカートの裾をひらりと持ち上げるや、ハレルヤ。男ってのは困った動物ですね。

で、これも彼女の可愛さ満点です。
そして、本当に本当に面白いです。こんな面白い映画は久しぶり。それも致し方ありませぬ。脚本の一人にビリー・ワイルダーが。この後、名監督となっていく彼の手にかかればね、生姜ないね、この面白さは。

前回、ルビッチが洗練という種をまかなかったら、ハリウッドは未だに西部劇だけだっろうと書きましたが、このルビッチの弟子、ワイルダーもそうですね。ドタバタのクスッと笑えて、どこまでも上質な、このワイルダー節。
時代は流れても永遠に色褪せない、どころか、ますます冴えてみえる。機会ありましたら、是非ご覧を。