昨日から渋谷のシアターイメージフォーラムで始まりました、カール・Th・ドライヤー監督特集、「奇跡の映画」と題した四作品。
今年の夏から秋にかけて、同じく渋谷のシネマヴェーラで開催された、「恐ろしい映画」やら「サイレント映画」やらの特集で同監督作をいくつか観たのですが(うち、『怒りの日』(43) は今特集にもあり)、どれもこれも素晴らしく。
もちろん、今回も出掛けましたよ。うち、本日は遺作となった母国デンマークでの『ゲアトルーズ』(64) を観賞です。
チラシの短い説明に「会話劇に徹した」とありますが、まさしく何幕かの戯曲のような。
そのため、舞台効果を狙ったのかは分かりませんが、会話も通常の会話というより、ある意味“ぎこちない“感じ。観客を狙ったような、自分自身に言い聞かせているような(写真に使われたワンシーンはまさしく、アニエス・ヴァルダの『ラ・ポアント・クールト』の如し)。
シェイクスピア劇なんかが古典ながら、いまだに取り上げられるのは、ストーリーというより、現代人にも響く、その詩的な素晴らしい数々の台詞のためだと思うんですよね。
今作品も、過去、現在、未来の愛人達に取り巻かれながら発するゲアトルーズの、愛についての台詞にジーンと心が締め付けられ、もちろん、映画ならではの舞台には無い、途切れることなき絵画のようなシーンの連続に圧巻されるのです。
いや、素晴らしかった。あとの『裁かるるジャンヌ』と『奇跡』は来年早々のお楽しみ。
(今年の映画鑑賞はこれが最後かな。今年は138本。そっかー、そんなに劇場行ったのかー。まあ、緊急事態宣言で働けなかったからね。近々、今年のベスト5をまとめます。5本だけ選ぺるかな?)
