日頃ジャズ聴いてて、馴染みがあるとは云え、この旋律が、こんなに心に染みるとは。映画の内容と相まって、そのラストを彩るにふさわしく。
と、本日は渋谷ユーロスペースで、フィンランドは弟カウリスマキ監督の最新作『枯れ葉』を観賞です。
会話もキスも、もっと云えば、映画そのものもぎこちなく、しかし、そのぎこちなさを突き詰めるほどに、それは僕の心に響くのです。
小道具も、ちょっとしたアレコレも古くくたびれて。
不幸ってのは人それぞれ多々あれど、幸せってのはホンのチョッとしたことなのかもしれません(トルストイのパクリ)。
路を敷き詰める、銀杏の枯れ葉を踏みしめながら、サクサクしみじみと。