タルコフスキーの『ノスタルジア』(83) 4Kデジタルリマスター版を、渋谷Bunkamuraル・シネマで観賞です。
革命前のロシアのノーブルやらインテリアゲンチャって、大体ヨーロッパに行きますよね。で、フランス語ぐらいは難なくこなすし(母国語話せない貴族もいたらしい)。
それでも、ロシアの、煙る大地に、農奴に、民謡に、焦がれるまでの哀愁つのらせ。ツルゲーネフしかり、ドストエフスキーしかり、、、
今作は現代イタリアが舞台なのですが。
あー、デジタルリマスターじゃなく、フィルムの時に観たかったなー。
分かってるんですよ。フィルムは劣化する。金かかるけど、デジタルリマスターにしとけば、後世に残っていく。
でもね、このタイトルに基づくところの哀愁みたいなものこそ、ちょっと靄がかかったような、ヴェールに包まれたような、くすんだような、歪んだような、兎に角ですね、フィルムの時に観たかったなー。
以前、シネマヴェーラ渋谷でのソビエト映画特集で、ツルゲーネフ原作、コンチャロフスキー監督の『貴族の巣』を観たときにですね、もうフィルム、劣化して赤茶けてるんですよ。
それがね、いい具合なんですよ。いい味わいを醸し出すんですよ。
あー、もうこれは、あと何年かしたら観れなくなってしまうんだろなー、なんて思ったら、内容もさることながら、とてもいとおしくなりましてね。
デジタルの、あまりにも鮮明な、半永久的な、そんな有りがたさも、僕にとっては、どうでもいいことのような。
